「もう、一生 会えないんだ。」 「……そんなに遠いの?」 「うん。とっても、とっても、遠いとこ。」 友美の頬に流れる涙を指で拭って、愛光は眩しい程の笑顔を向けた。 「旅に出てね、未来は自分の手で創れるって知ったんだ。」 「……自分の手で……。」 「うん。どんなに辛くても。」 いじめられても。 「どんなに苦しくても。」 罪を犯しても。 「どんなに堕ちても。」 自分で自分が許せなくても。 「自分の未来を創るのは、自分なんだよ。」 貴方も きっと、気付いたよね? ――ライネス。