【完】春紫苑

「おはよ～美琴」




門を出ると、何故かそこには流がいた。


朝だと言うのに目の前の私にブンブンと手を降り相変わらずのハイテンション。



もう、尊敬するよ。




「おはよ、流。どうしたの？」






不思議に思って聞いてみたら







「ちょっと、ね…」






手を降るのをやめ、流はそう言って笑った。


何故かその笑顔はちょっとだけ悲しそうで。