「朝食はどうなさいますか?」 起き上がった私に一人のメイドが優しく問いかける。 「いらない。……あと、歩いて行くから車は良いって柊さんに言っておいて」 柊さんは私の運転手。 「かしこまりました」 メイドたちは笑顔でそう言うと部屋を出ていった。 朝食なんて、食べる気分じゃない…。 ほんとは学校だって行きたくない……。