それに気付いた私は咄嗟に手を離した。
しまった。
流の手なんかを掴んでしまうなんて。
さっきも流に助けられちゃったし…。
「手、離されてるし。あれじゃない?
何で流なんかの手を…って後悔してるんじゃないか?」
駿の私の心を完璧に読んだ台詞に私は驚きを隠せない。
そして隣に流がいるというのも忘れ
「何で分かったの!?」
と聞いてしまった。
「ちょ、ちょっと二人とも!俺のことバカにしてないっ!?」
それを聞いた流が慌てたように言う。
バカにしてない?って…答えは勿論。
「してるよ」
「してるよ」
案の定、私と駿の答えが被る。
いや、だって流…分かってて聞いてるでしょ?
だってこの質問、結構頻繁にされるし。
でも流は
「……ガビーン。美琴も駿も酷いよ」
とこれまた可愛く落ち込んでいた。
ただ、ガビーンと自ら言うのはどうかと思うけど…。

![[短編]初恋を終わらせる日。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.790/img/book/genre1.png)