その瞬間、確実に駿の瞳に動揺が見えた。 でも、そんなの一瞬で 「もう、消してやるよ」 そう言って駿は、歩き始めた。 「じゃーな、流」 そう言って目の前にやって来た駿はゆっくりとナイフを高く持ち上げた。 部屋の電気にキラリと光る刃先を最後に見て、俺は目を閉じた。