「え、あ…はい」 将光の病室の前で立ち尽くしていると一人の若い刑事さんに声をかけられた。 どうしよう。 駿に盗み聞きしていたことが、バレたかもしれない。 でも、それよりも ほんとだったんだ。 まだ、どこか信じきれてない私がいた。 いや、駿を信じたいと願う私がいた。 でも聞いてしまった。 この耳でしっかりと。 "ちゃーんと、消してあげるからね将光" 「では、あちらの方でお話を伺いたいのですが」 そう言って私の前を歩く刑事さん。 "助けて" そう言えば助けてくれるだろうか?