【完】春紫苑







さあ、どうやって将光を消してあげようか?


でも、やっぱり苦しめたいか目覚めてからにしようかな?




ポケットから携帯を取り出すと美琴からメールが来ていた。






"今、病院に向かってる"






電話あれだけかけたら、将光は無事だったんじゃないかなとか思うはずなのに。


なのに、聞かないということは余裕がないんだ。



やっぱり美琴は何かを知ってしまったんだ。




んー、美琴、もう着いちゃうな。


なら、美琴の前で消すって言うのもアリかな?



俺、天才かも。


ニヤリと微笑んで俺は将光の病室のドアを開けた。