【完】春紫苑






「あれ?命懸けで美琴守るんだろ?何で、そんな怯えてるの?」





大きな流の瞳は揺れてる。

何、命乞いでもするつもり?


それはそれで、面白い。

まあ、助けてなんかやらねーけど。





「美琴にバレるぞ?」





少し強気に出た台詞。

美琴のこと出すと俺がビビるとでも思ってるの?





「それならもう良い。多分、もうバレてるから」


「は?」



嘘だろ、とでも言いたそうだね流くん。