どうして、気付けなかった?
どうして、見抜けなかった?
切なそうに笑う将光が何を隠してるか。
駿の優しい笑顔の仮面に隠された正体を。
ここに書いてあることが信じられない。
受け入れられない…
違う。
受け入れたくない。
信じたくない。
将光が嘘を書くわけないって分かってるけど
いつも私たちの傍にいた駿を
あの笑顔を、優しさを
嘘だったなんて思いたくない。
でも、私がこんな風だから
将光と流は何も教えてはくれなかったんだよね。
私は、自分ばっかり辛いみたいに思ってて回りなんて何も見えてはいなかったんだ。
ただ、守られてるだけで。

![[短編]初恋を終わらせる日。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.778/img/book/genre1.png)