【完】春紫苑






「ずっと、好きだったのに。高校に入ってやっと近付けたと思ったのに。邪魔だった、ずっと、美琴の隣にいるお前が」



「ずっとって…お前、いつから…」




「中二の時の橋月グループ主催の美琴の誕生日パーティーのとき、初めて会ったんだ。一目惚れだった。こんな可愛い人、いるんだって衝撃的だったね」





それからも駿はずっと話し続けた。

でも、その内容はただ、ただ俺への嫉妬だった。



横にいる俺の存在が邪魔で仕方がない。


何でお前なんかが美琴の彼氏なんだ。



確かこれは、美琴が怪我をして保健室にいってる間の話。


最初、駿いなかっただろ?



その時。