【完】春紫苑







「巫女、明日から頼んだよ?俺はどんな手を使ってでも、美琴を手に入れてみせる。美琴の全てを奪ってでも…」






昼休み、廊下で陰でコソコソと話す声を。


意味がわかんなかったし、最初は信じたくなかったけど。




次の日、城野が転校してきて。


あぁ、こいつは本気なんだって。




最初からそのつもりで、俺たちに近付いたんだって。

ずっと、騙されてたんだって。



その時に初めて分かったんだ。