きっと、美琴は

全てを読んでも、理解できないと思う。


理解というか、信じられないというか。



目の前が真っ暗になると思う。



真実はあまりにも残酷で、到底受け入れられないと思う。


だけど、美琴?

お前は一人じゃない。



だから、光を失わないでくれ。



俺は美琴が傍にいてくれたから、生きていられたんだと思う。



そんな風に美琴の近くにはまだ、いるだろう?


大切な人が。



よし、前置きはこれくらいにして。



まずは、五年前のあの日のことを書きたいと思います。