考えただけで、胸がギュッと締め付けられ、苦しい。 写真から目をそらそうとした時、机に並ぶ一冊の図鑑が目に入った。 「植物、図鑑?」 何でこんなものが、そう思った瞬間 ──俺、勉強したのに。 将光の言葉を思い出した。 ほんと、だったんだ。 私のためにほんとに勉強しててくれたんだ。 そう思うと目の前の植物図鑑がとても愛しく思えて、思わず手に取る。 分厚い、それを手に取ったときにふと違和感を感じた。 何か、本の間に挟まってる? 本を開くと、そこにあったのは一冊のノート。