自問自答を繰り返しても答えなんて分かるはずがなくて。 目の前に倒れる将光を嘘だと思いたくて。 何だか、私一人。 どこか遠くにいるみたいに、取り残されたような気がして。 必死に将光に呼び掛けたり、救急車はまだかと待っている人たちをただ、呆然と見つめていた。