【完】春紫苑





「それにしても、暑くねーか?」




眉間に皺を寄せ、自らの手をパタパタさせながら、将光が言った。





「ほんと、まだ六月なのにね。梅雨入りしたら涼しくなるのかな?」



「梅雨は、じめじめするから嫌だ」






ちょっと拗ねたように話す将光がなんだか可愛い。






「…でも星が綺麗な日は悲しくなるから、もっと嫌……」