【完】春紫苑







「どうしよっか、これから」



「鞄は病院だろ…?うーん、流も元気そうだったし、デートでもしますか?」



「流が聞いたら、拗ねちゃうね」



「だなっ」






そう言って笑って、将光は私の手を握り歩き始めた。







お金もないから、ただ二人で歩き、ショーウインドーを眺めながら、あれが可愛い。いや、あっちだ。なんて言い合いながら。



そんな普通のことが、とてつもなく新鮮で幸せで。