【完】春紫苑






ポツリと呟いた言葉は静まりかえった病室に無駄に響いた。






「……ごめんね、美琴…」





もう何度聞いたか分からない"ごめん"を口にしたのは、流だった。


はは…ダメだな。

このままじゃ、ごめんって言葉。



嫌いになっちゃいそうだよ。






「でもね、美琴。分かってほしいんだ…」



「何を?何を分かれって言うのよ、流!」