【完】春紫苑









安心したら急に足の力が抜けて、その場に座り込んでしまった。





「良かった…ほんとに良かった」





堪えてた涙も溢れてくる。


良かった、失わなくて。


また、大切な人を失わなくて。



流は…ちゃんと生きてる。






「あぁ、良かったな」




暖かい言葉とともに私は温もりに包まれた。


五年前とは逆だね。


あの日は私が将光を抱き締めてたのに。