「美琴お嬢様、お待ちしておりました」 あれから慌ててタクシーを捕まえて私たちは慌てて病院に向かった。 タクシーの中ではただ、震える手を握りしめながら、流の無事を祈るだけだった。 病院につくと看護師さんが待っていてくれたみたいですぐに手術室まで案内された。 お祖父様の病院は五年ぶり。 ──そう。 「病院も、この場所も。五年ぶりだな」 由季さんが刺された、あの日以来。