【完】春紫苑






「美琴って、時々ものすごく遠くにいるような気がする」



「どういう……」



「名前を呼べば振り返ってくれるけど、この手は、俺の手は、どれだけ伸ばしても届かない気がするんだ」





「何言ってるのよ」と、笑い飛ばしてしまうには、将光の目はあまりにも真剣すぎた。


そんな真っ直ぐな目で、こんなこと言われて。



私は、どうしたらいいのよ。

それに





「私はいつでも、将光の傍にいるよ?」