【完】春紫苑







「今日は将光に用があったんだよ」





駿との話を終えたお父様は突然、こう切り出した。


今日ある将光への用事なんて1つしか考えられない。




どうして、私が。

触れたくても触れることの出来なかったことを、この人はこんなにも簡単に触れようとするのだろうか。



原因は自分だと言うのに。




一体どんな顔をして、


一体どんな思いで。


この人は何を言おうとしているのだろうか。