【完】春紫苑





あいつがいると分かり、更に逃げることが不可能となった私は仕方がなく車へと歩み寄る。





「うわぁ…やっぱりカッコイイね……」


「おい流、不謹慎だぞ」






流と駿の声が聞こえる。


確かに私もそう思う。



あの人はやっぱり普通の人とはどこか違う。



放つオーラが、整いすぎた顔立ちが。




でもそれが、

何が起きるのかと、私の中の恐怖を、どうしようもなく大きくする。