【完】春紫苑






その後もまだ流の話で盛り上がっていたけど私は、入る気にはなれなかった。



歩きながら、ただぼんやりと何となく話を聞いていた。









「なぁ、美琴」



「え、なに?」



「聞いてなかったのかよ、あれ…美琴のとこの車じゃね?」





呆れたようにそう言って、将光は少し向こうを指差した。


その指が示す方を見たら





「…………だね」





明らかに家の車が止まっていた。