前を向いて流を視界から消した。
「んじゃ、俺も~」
隣で駿が私同様、流を放棄した。
てか……ほんと流が余計なこと言うから、転校生の自己紹介、名前しか聞いてないんだけど。
名前、城野さん……だっけ?
なんて、私が考えていると
「よ、よ…宜しくお願いします…」
突然、目の前が暗くなったかと思ったら…上から、か細い声が降ってきた。
女の子の割には低めなハスキーボイス。
男の子にしては高め…まあ流くらい?
その声の主の正体を確かめるため、私は上を見上げた。
「あ……城野さん」
声の主は城野さんだった。
え、何で私に?
てか、何でここに立ってるの?
私の頭の中が?で埋めつくされる。
すると

![[短編]初恋を終わらせる日。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)