将光から離れ、顔を上げ睨み付ける。
涙が次々と溢れだし、頬を伝ってく。
「急に冷たくなって、私なんてどうでも良いみたいな態度を取ったのは将光じゃん!!!私ばっかり好きみたいで、ほんとバカみたい!!!
だけど、いつか……いつか私の好きな将光に戻ってくれるって………信じて傍にいたのに………。
なに考えてるのか全然分かんないし、なにも教えてくれないし!!!
なのに突然優しくなって、理由なんて分からなくて、何で急に?って全然分かんなくて!!!なのに、そんな風にって…急に怒鳴られたって全然意味分かんないよ!!!!」
「……美琴…」
「それでも………それでも私が将光を好きなのは………どうしてよ…何でよ。バカみたいじゃない………」

![[短編]初恋を終わらせる日。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.781/img/book/genre1.png)