【完】春紫苑





将光から離れ、顔を上げ睨み付ける。


涙が次々と溢れだし、頬を伝ってく。






「急に冷たくなって、私なんてどうでも良いみたいな態度を取ったのは将光じゃん!!!私ばっかり好きみたいで、ほんとバカみたい!!!



だけど、いつか……いつか私の好きな将光に戻ってくれるって………信じて傍にいたのに………。



なに考えてるのか全然分かんないし、なにも教えてくれないし!!!



なのに突然優しくなって、理由なんて分からなくて、何で急に?って全然分かんなくて!!!なのに、そんな風にって…急に怒鳴られたって全然意味分かんないよ!!!!」



「……美琴…」




「それでも………それでも私が将光を好きなのは………どうしてよ…何でよ。バカみたいじゃない………」