適当に坂道を登り続けた私が辿り着いたのは、見晴らしの良い丘の頂上。 「うわぁぁ………」 見下ろせば家の明かりが輝き、見上げれば星が輝き、まさに絶景。 こんなところが、あったんだ………。 寒さなんて忘れて私は、夢中になってその輝きを目に焼き付けていた。 「………………美琴……?」 彼の存在さえにも気付かずに。