【完】春紫苑






「私は、これから先、何があってもずっと将光の傍にいるから。ずっと、ずっと、好きだから………この気持ちは、変わらないから………」


「美琴……」





突然、視界が真っ暗になった。


でも、その代わりに将光の温もりに包まれた。


震える貴方を抱き締め返したかったのに。



私を抱き締める将光が、こんなにも弱々しく震えてるのは私にも原因があるのかと思うと。


許されない気がした。

将光がどうしようもなく遠く感じた。