ここでは、あれなので、そう西野さんに言われたので私たちは近くの公園に来ていた。
ベンチに座って何分かは経過したけど、西野さんは口を開く気配はない。
俯き、目の閉じている。
何かを思い出すように。
考えるように。
葛藤してるかのように。
それだけで、これから聞くことは私も覚悟しなきゃいけないんだなって思わせられる。
私が知ってるのなんて限り無く0に近い真実。
でも、この様子からしたら西野さんは限り無く100に近い真実を知ってるんだと思う。
「今回、起きたことはお父様が………私の父が何らかの形で関わってるんですよね?」

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