「嘘だ……嘘だ」 フラフラと当てもなくさ迷い続ける。 私は何処へ向かっているのだろう。 私は何を求めているのだろう。 私は何のために歩いているのだろう。 今、起きていること全てから、現実から、 逃げようとするかのように、家を出た。 でも、家から出たって現実は変わらない。 起きたことは、消えてくれない。 全ては頭から離れてはくれない。 「嘘でしょ……」