【完】春紫苑




私は子供のように声を出して、お母様の腕の中で泣き続けた。



お母様はなにも言わずに私の頭を撫でながら抱き締めてくれていた。







「お部屋で、ゆっくり休むといいわ」







少し落ち着いた私に優しく声をかける。



私はその言葉に静かに頷いた。




お母様……。


お母様はこの時、既に知っていたんですか?

全てを知っていたんですか?



もし、知っていたというのなら。



お母様は残酷な人なのかもしれませんね……。



泣きじゃくる娘を見て、何を思いましたか?


私を見ても……、こんな私を見ても。




あいつを愛せたんですか?