「美琴ちゃん……!!」
家に帰り、ドアを開けるとお母様が駆け寄ってきた。
そして、そのまま抱き締められた。
「お母様……ただいま、戻りました」
久しぶりに感じたお母様の温もりは暖かくて、懐かしくて
泣きそうになった。
「美琴ちゃん……美琴ちゃん」
「おか、あ様……」
「泣いて良いのよ…美琴ちゃん。泣きたいときは泣きなさい…」
「う……ぅぅ、ぁ……ぁぁぁぁぁぁああ」
苦しかった。
苦しくてたまらなかった。
嘘だといってほしかった。
由季さんが……もういないだなんて。
苦しかった。
憎かった。
由季さんの命を奪ったやつが……。
苦しくて、憎くて、悲しくて。
私がこれだったら、将光は、将光は。
一体、どれほどの思いを抱えているんだろう?
そう考えたら、涙が止まらなくて。

![[短編]初恋を終わらせる日。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.795/img/book/genre1.png)