【完】春紫苑




「将光……っ!」





手術室の前で、一人座って俯く将光を見つけた。


私の声を聞くと、顔をあげてこっちを見たんだ。


……悲しいくらいの作り笑顔で。





「ごめんなー、夜遅くに」






お願いだから、強がらないでよ。


声が震えてるよ?


私のもとへと歩く足下がふらついてるよ?






「バカ…………!」