【完】春紫苑






「ありがとう!」





病院に着くと、ドアが開けられるのを待つことなく、私は自らドアを開け車を飛び出した。




将光、将光……。


自動ドアが開く時間でさえも、長く感じる。



……将光。



一秒でも早く会いたくて。


一秒でも早く抱き締めたくて。





「将光、将光」





貴方の名前を呼びながら、必死に走ったんだ。