私はお父様の部屋へと走った。
受け入れられない現実に震える足で。
何もない、だだっ広い廊下で何度つまずいたか。
それでもやっとの思いで部屋の前へとつき、ドアを叩こうとしたとき
「大丈夫だ、既に手は打ってある。君は何も気にしなくて良いんだ」
電話中……?
中からお父様の話し声が聞こえてきた。
私は躊躇っていた。
仕事関係だったら、今はやめた方が良いよね……?
手は打ってあるとか言ってるから、可能性は高い。
どうしよう……。
「あぁ、お嬢様!お車の準備が出来ました!」
「あ、はい」
お手伝いさんが伝えてくれるよね?
それより、私は早く将光のところに行かなきゃ……。

![[短編]初恋を終わらせる日。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.790/img/book/genre1.png)