【完】春紫苑




その場にいた全員の動きが止まった。


誰もが言葉を失い、立ち尽くしていた。




…将光のお母さんが刺された。


刺された、刺された……。





「救急車……救急車だってばぁぁ!!」


「しょ、少々お待ちください、お嬢様!す、すぐに連絡して参ります!!」





一人のお手伝いさんが電話をかけに走っていく。


早く、お願いだから…早く。