【完】春紫苑




私は小さくなる後ろ姿が見えなくなるまで手を降り続けた。



いつもと変わらないように。


幸せな明日が来ると信じて疑わなかった。



もっと、将光の笑顔を目に焼き付けておくんだった。



この日が将光が心から笑った最後の日だったのに……。