「あ、荷物置いてくるよ。かしなさい」 「あら、ありがとう」 荷物を彼に預け、彼女はリビングに入る。 すると、机の上に綺麗に重ねられた写真に目が行った。 「あなた!写真を机の上に置いた?」 「写真?……そんなものおいた覚えはないぞ?」 彼女の後ろに荷物を片付けた彼は立つ。 「あら?じゃあ、私がおいたのかしら」 首をかしげながら、机に乗せられた写真を手に取り一枚づつめくる。