本を探しているのか ゆっくりと、奥の方へ進んでいく 私も後に合わせて付いていくと、途中でピタッと止まり イキナリ振り返った。 「ストーカーさん、 ばれてますけど」 そして、バッチリと目が合って。 「えへへ、どこ行くのかなって……」 おどけて言ってみたけど、 「迷惑です。 やめて貰えますか」 梶は淡々と答えた。 ですよね……。 私は梶に歩み寄り、適当に1冊本を取って 「だって、梶くんの事、 気になるんだもん」 と言った。 これも一種の作戦。