「いやはや、嬉しい限りですな。カローナ姫と結婚なんて夢のようです」
シルヴィは、そう言うとカローナの手をとり、腰に手をかけてくる。
…っ!気持ち悪い。
「ま、まぁ…お戯れを…」
その瞬間、体に鳥肌がたったが、どうにかこらえ、カローナは愛想笑いをかえした。
そんな彼女にお構い無しでシルヴィは。
「なんて、綺麗な肌なんだ」
そう呟き、ニヤリと笑ったかと思うと、カローナの手を執拗に撫でてきた。
「シルヴィ様、そろそろダンスのお時間ではなくて…?」
ヒッ。
つい悲鳴を上げそうになったが、どうにか耐えたカローナはやんわりとシルヴィの手を離そうと躍起になる。