「そっか。君はルイが猫の姿になること知ってるんだ…?へぇ、あとはどこまで知ってるの?呪いの解き方については彼から聞いた??」
「呪いの解き方…?それはわからないんじゃないの?」
つい返答してしまったカローナに対して、ユージスは目を光らせた。
「なるほどね。1番大事なことは話してないわけだ、ハハッ。ねぇ、カローナ…何で君の前にルイが現れたのかわかるかい?」
「……」
そんなの知るわけないじゃない…。
突然、カローナの前に現れたのルイは求婚という形で彼女をシルヴィの魔の手から救ってくれた…。
「何が言いたいの…?」
恐る恐るユージスに問いかけるカローナ。
そんな彼女に向かって、ユージスは嬉々として。
「全部、筋書き通りなんだよ」
と抑揚のない口調で言葉を紡いだ。



