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「へぇ…本当に来たんだ」

「な!貴方が来いって言ったのでしょう
?」

12時ちょうどに裏庭へとやって来たカローナの視界の先にはユージスの姿がある。

驚いたような表情でカローナを見据える彼は次の瞬間、ケラケラと楽しそうに笑い出した。

「ハハッ。確かに僕が来いとは言ったけどさ…カローナって危機管理能力とかないわけ?パーティーでキスされた男に堂々と会いにくる神経もすごいよ」

「…あれは、挨拶だったのでしょう?挨拶をいちいち気にしてたらきりがないわ」

「へぇ…なるほどね。カローナ姫は僕が思っていたより賢いみたいだ」

ユージス的には褒めているつもりなのかもしれないが、こちらとしては小バカにされているようにしか思えなくてカローナは小さく眉をひそめる。

「そんなことを話に来たわけじゃないわ。昼間言ってた…ルイに騙されているってどういう意味なの?」