寝る前の挨拶を交わし、パタンと部屋の扉を閉めたカローナは決心した。

今日、ユージスには私一人で会いに行くわ。大丈夫、何かあれば大声で叫べばいいもの。見回りの兵だっているだろうしね。

そうと決まれば、早速準備よ!

カローナは、部屋着から動きやすい外着に着替え、いつでも逃げれるようヒールの靴ではなく、ブーツを履く。

ドレスでうろつくのも怪しいだろうし、男装して行きましょうか。

自身の荷物の中から、持ってきていたシャツに袖を通した。

時計を確認すると23時半。

約束の時間まで残り30分。

カローナは明かりを消し、すでに休んでいるようなカモフラージュをするとソッと自室を抜け出す。

これでしばらくはバレないでしょう…。

そして、そのままユージスと約束している裏庭へと足を進めたのだった。