*一条 玖於side* 「お前、一条とか言ったな」 「はい、一条玖於です」 町の甘味屋で、俺はさっき出会ったばかりの男性と向かい合っている。 精悍な顔立ちに、腰には刀。 容貌は、武士らしく厳格に溢れている・・・ 「一条、ちょっと俺の相談に乗ってくれねぇか?」 ような、そうでないような。 まぁ、どことなく土方さんに雰囲気が似ている気がした。 ・・・気のせいかもしれないけど。