「…波留」
「んだよ…お前ら暗っ!」
「めぐちゃんから…」
「…は?なんで」
めぐに渡したはずの指輪。
…なんで?
返されたって事?
「めっちゃんが…お前には会わないってさ」
「意味わかんねぇ!!」
「わかんなくない」
「……は」
「波留のしてきた行動のせいじゃん!めぐちゃんはなにも悪くない」
「…なに?俺のしてきた行動?」
なにもしてねぇだろ。
…ざけんなっ。
「波留のせい!会わないって答え出して当然だもん!」
「…明里…いくらお前でも…」
「2年間何してたのよっ!!」
「……大学に決まってんだろ」
「へぇ?さぞ楽しかったんだろうね?女の子もいてパラダイスだった?」
「めぐが居て、そんな事考える分けねぇだろ!」
「そう考えるのが普通なの!波留は全っ然わかってない!」
「…めぐはどこだよ」
「…家じゃない?波留が探しなよ」
「……」
もし、めぐを不安にさせてたのなら…。
明里の言うことが本当なら…会わないって答えは普通だ。
バカだよな……やっぱり俺。
いつまでもガキで…めぐは大人びてしまった?

