――2年。
「…芽魅〜起きろ!」
「んっ…おにぃ…」
「早くしろ!高3にもなって…」
「だって眠い」
あたしは高3になり、
先輩は卒業し、県外の大学へ。
連絡もなにもしていない。
ただ…クリスマスにくれた指輪だけ。
「おっはよ〜♪めぐ」
「んっ…沙梨と慧?」
「朝からわざわざ来てやったんだぞ」
「澄田ってマジ可愛くない」
朝から揉め事!?
…慧と沙梨は2人で来ちゃあかんでしょ。
「芽魅、先輩とは?」
「…なにもないに決まってるでしょ?」
誕生日にだって来なかったんだし。
「…電話でもしたら?」
「…いい」
もし、あっちで新しい彼女が出来てたりしたら、
あたしは立ち直れない。
…怖い、だけ。

