あの日から1ヶ月。
先輩と話もしないし会わなかった。
「芽魅ー起きろー」
「おにぃ…」
「遅刻すんぞー」
「…う、ん」
「もしかして芽魅、具合悪い?」
「…へーき」
…頭が痛いしダルい。
具合、めっちゃ悪い気がする。
でもあたしは気にせず学校へむかった。
「おはよーって、めぐ大丈夫?」
「沙梨おはょ…」
「具合悪いんじゃないの!?」
「…へーき」
「じゃないでしょ!!」
「…だい、じょ、ぶ…」
「澄田、保健室連行しろ」
「はいはい」
「ちょ…け、い…!」
頭がクラクラして足元がふらつく。
…これは、本当にやばいかもしれない。
――ガチャ…
「先生って居ねぇや」
「慧…。さき、戻って…」
「でも…」
「寝てるからへーき…」
あたしがそういうと慧はあたしに布団を掛けて、
保健室を出た。