「波留ーっ!」

「明里、悪いな」



俺は神谷波留。

通称、波留。

俺には可愛い彼女、明里がいる。

…にしてもめぐ可愛かったな。

時々見せるフワッとした笑顔に不覚にもドキッとした。

…モテるな。

直感的に思った。




「今日は波留のとこも入学式だよね♪」

「おー」

「可愛い子、いた?」

「めぐ。」

「めぐ?」

「柊芽魅っつーやつは可愛かった」

「そ、そっか!てかそこは不安にさせるような事言わないで“いないよ”でしょ!」

「仕方ねぇーじゃん。居たんだし」




飛び抜けてめぐは可愛かった。

そこらのモデルよりも可愛くてスタイルもいいと思う。