「見せて下さい、神様」
「神ってマジかよ!芽魅ちゃんの目は節穴?」
「…むっかー!!」
「そう言うのは声に出さない」
もう、どうしよう…。
数学の先生怖いから嫌なのに…。
いっつも竹刀持ってて怖いんだよ…。
答えられなかったらあたしどうなるの!?
次第に涙が溜まってくる。
「…芽魅」
「…なにょ…」
「ん。」
「え…?」
頭の上にポンッと置かれた1冊のノート。
あたしの救世主舞い降りた。
「慧…これ!!」
「苛めすぎたから。…許せよ、芽魅」
「ふふっ♪慧、だーいすきっ」
「はっ、俺も好きだわ」
これがいつものやり取り。
みーんな付き合ってるって勘違いしてるのなんて、
2人は知らない。

