――放課後




…そう言えば今日1回も先輩と会ってないや。

なんか、落ち着かないなぁ。




「あれ?めぐじゃん」

「…っ//せ、先輩!」

「なぁーに顔赤くしてんの?…やらしいねぇめぐ」

「やらしい?」

「いや、めぐには早かったな…。」




先輩の事考えてたら、先輩に会えちゃった!

…運命?

そんなわけないよね。

先輩にはちゃんと運命の人居るんだし。




「めぐ?」

「えっ…あ、すいません」

「…敬語に戻ってる」

「やっぱり…タメなんてダメですよ。」




そんなに仲良しって感じの仲じゃないのに、

馴れ馴れしくタメとかで話しちゃダメだと思う。

明里さんだってきっと、いい思いしない。




「今日遊びに行くんですか?」

「ん?…あぁ明里と映画見に行くんだよ」

「そうなんですかぁ〜。じゃあアレか♪先輩ですもん。ホラー見るんでしょ?」

「な、なんで…!?」





そんなの簡単。

先輩しか見てこなかったから。

先輩のことはちゃんと知っときたかったから。




「勘ですよ…♪」

「勘!?…さすが女の勘だな」

「じゃあ先輩、あたしも遊びに行くんでこのへ…きゃぁ!」




あたしの腕が先輩の手に掴まれた。

不意な事に体はふらつき先輩の胸の中へ。