「何々、サボり?」

「ちっ、ちが…!」

「名前、は?」

「柊芽魅です…」



人見知りなあたしは、下を向きながら言った。




「…めぐ」

「えっ!?」

「あ、顔上がったー!めぐ、人見知り?」





こんなに人懐こい人は沙梨意外見たことない。

沙梨はあたしの親友でさっきあたしといた子。




「めぐ、可愛いから笑ってなよ」

「はい!?」

「あっ、んじゃ俺約束あるから〜」




あたしの頭をポンポンと撫でて歩いてく。

あの人…2年生だ。

学年は色別されてるからわかる。

1年は緑。

2年は青。

3年は赤。

あの人は…青だった。




「あ!!めぐ!」

「えっ?」



突然振り向いてあたしの名前を呼ぶ。



「俺、神谷波留!2年な!」

「っ///!」

「じゃ!」



波留…先輩。

そう呟くと胸がドキッと高鳴った。

…あの笑顔にあたしは弱い。